9月うっとりがみPLUS 3作品
テーマ:パーツ内左右対称度を上げる
★ 画面での閲覧のみとなり、個人使用でお願いします。
NOT ALLOWED: redistribution, reproduction, reproduce
Personal use only
個人の方がおうちで楽しむために作りました。折り方の外部公開(地域でのワークショップ含む)、他の方への折り方転送、転記、印刷、スクリーンショットなどはご遠慮ください。
折った作品をSNSに投稿していただくのはOKです。その場合は「うっとりがみPLUS 9月号 おしゃべりなお星さま」と出どころを記載していただけると嬉しいです。
最近、海外や日本でうっとりがみの出版物その他を無断で公開している方がいます。こうした残念なことがあると、私を含め研究部の仲間たちが活動を続けられなくなります。みなさまのご協力をどうぞよろしくおねがいしますm(_ _)m
★ 9月のテーマは「パーツ内の左右対称度を上げる」
完成度を上上げる第一歩として、まずは1つずつのパーツを左右対称に折れるになりましょう。同じように折っているつもりでも、かなりズレています。
少しのズレがどんどん重なると、パーツは左右対称に仕上がりません。
左右対称に仕上げるために、のり留めする前に点検するクセをつけます。中心線で半分に折って透かせてみると、左右対称に折れているかどうかがわかります。
ズレているのがわかったら、左右対象になるように調整してみましょう。その後にのりづけ。
ひとつひとつ確認するのは面倒かもしれませんが、自分のクセをまず知るところから始めましょう。
※上級者の方はいつも通り自分のやり方で進めてください。1つのパーツ内の左右バランスを高めるために、ガイド線のおりすじを多用しています。上級者の方は適宜不要な線を省いてください。
左右対称を気軽にできるアイテムとして、LEDライトのトレース台があると便利です。パーツの確認だけでなく、貼り合わせのときに便利です。
サイズはA4が使いやすいと思います。また、充電式/傾斜あり・ナシ/差し込み口(コンセントではないことが多いです)などいろいろありますので、必ずご自分の責任で詳細を確認の上購入してください。
Amazonなどで2000円台〜くらいであります。
スマホアプリは「トレース台」で検索してみると、いくつか出てきます。iOS/Androidで多少違うと思いますが、だいたい似たような機能があります。使い勝手のよいものを選んでください。
トレース台がないときは、スマホのアプリを使うのもおすすめ。パーツの確認くらいはできます。画面がのりでベタベタにならないように注意してね。
★ のり留めはしっかりと行うのがコツ
折り込みの多いパーツです。のりムラがあると、接着が不十分な箇所を折り込むときに紙がヨレてしまいます。美しい模様を出すために、均等にしっかりのりをつけましょう。
★ まずは「おしゃべりなお星さま」(水色の作品/8枚パーツ)で準備体操をしましょう
おしゃべりデイジー1&2は少し折りが細かく、より正確性が求められます。まずは準備体操として、「おしゃべりなお星さま」を折ってみましょう。
★ 質問やできあがった作品はコメント欄へ投稿することができます。
★ 貼り合わせ角度がズレないためのシート(8枚用/10枚用)
どの作品も正確に折れれば、貼り合わせぶんどきはいらない作品です。が、ほとんどの人は「なぜかズレる!」とお悩みのため、貼り合わせ用のぶんどきを添付します。
いきなりぶんどきナシでピッタリ合わせられるのは、一部上級者の方だけです(私もたぶんムリっす)。
① パーツ内を左右対称に折ること
② 折ったパーツを分度器を使い、均等な角度で貼り合わせること
完成度を上げたい方の練習としては、この2工程は別のものとして捉え、それぞれを正確に行うようにしてみましょう。
使い方はパーツの中心線にぶんどきの線を合わせるだけ。パーツが動いてズレてしまうときは、マステなど粘着の弱いもので軽く固定しておくといいです。
印刷をしてお使いください。クリアファイルに入れたり、パウチすると、のりでベタベタになっても拭くことができます。
ぶんどきシートも同様、個人使用です。二次配布(誰かに渡すこと)、改変などご遠慮くださいませ。
10角シート(72°)は5角シート(144°)と兼用です。10角は実線に合わせてください(五角形は点線)
TITLE: おしゃべりなお星さま/ Chatty star
Designed by Kayo Nakamura
① おりすじをつける(角が合っているか点検)
② 中心に向かって折る(左右バランス点検)
③ 半分に折る(左右バランス点検)
④ オレンジの線と線をあわせるように下へずらし折る(左右バランス点検)
⑤ 上に開く
⑥ □にのりをつけ、もとのカタチに戻す
⑦ 後ろへ倒して広げる
⑧ □にのりをつけ、もとのカタチに戻す
⑨ 点線でおりすじをつけ、左右バランスを点検してから □にのりをつけて折る
⑩ 中心に向かっておりすじをつけ、左右バランスを点検してから □にのりをつけて折る
⑪ おりすじをつける
⑫ 中心に向かっておりすじをつけ、左右バランスを点検してから□にのりをつけて折る
⑬ (上下入替え)中心に向かって半分の半分におりすじをつける(左右バランス点検)
⑭ □にのりをつけ、おりすじ通りに折る
⑮ 中心に向かっておりすじをつけ、左右バランスを点検してから □にのりをつけて折る
(パーツの完成!)
⑯ 貼り合わせ
(上下入替え)(オモテに向ける)□にのりをつける
⑰ (貼り合わせ)パーツの中心線に合わせるように上から貼り合わせ、8枚をつなぐ
おしゃべりなお星さまのできあがり!
・おしゃべりデイジー1(10枚)おしゃべりデイジー2(8枚)
どちらもパーツの折り方は共通(最後のひと折りだけ違う)。パーツの上下を入れ替えて貼り合わせると2パータンの作品になります。
・おしゃべりデイジー1は10枚で16枚級にゴージャスな見た目で設計
3つの作品の中で一番難しい(貼り合わせでズレが出る可能性が高い)です。正確な折りかどうかがモロに響きます。
心配な場合は「おしゃべりなお星さま(水色の作品)」→ 「おしゃべりデイジー2」→「おしゃべりデイジー1(ピンクの本作品)」の順番にトライしてみましょう。
・正確に折れていれば、貼り合わせぶんどきが不要な作品。
・でも、自分の折り方を点検するために、あえてぶんどきを使ってみてください。
・1つのパーツ内の左右バランスを高めるために、ガイド線のおりすじを多用しています。上級者の方は適宜不要な線を省いてください
おしゃべりデイジー1・2どちらもパーツの折り方は同じです。最後のひと折りを加え、上下逆に貼り合わせることで、それぞれの作品になります。
最後のひと折りはお好みで折らなくてもOKです(折り込んでおくほうが丈夫です)
進め方は①〜⑧を枚数分まとめて折るほうが効率良いかもしれません。あなたのやりやすいように工夫してください。
TITLE: おしゃべりデイジー1・2/ Chatty Daisy
Designed by Kayo Nakamura
① おりすじをつける(角が合っているかチェック)
→ 最初の線はすべての基本になります。簡単な折り方だからこそ、ていねい&正確に折るように心がけてください。
② 中心に向かって折る(左右バランス点検)
③ 点線で折る(左右バランス点検)
④ 開く
⑤ 下に向かって折る(きれいな10角形を作るための大事な線です。しっかり合わせてください)(左右バランス点検)
⑥ 開く
⑦ 点線で折る(きれいな10角形を作るための大事な線です)
↓ 左右それぞれ折ったときの様子。◯部分ちょっぴり隙間ができます。
⑧ おりすじに向かって半分の半分に折る(きれいな10角形を作るための大事な線です)(左右バランス点検)(72°点検を必ず!!)
必ず72°チェックを。
ここでズレると10枚できれいに貼り合わせができません。
ここまで10枚をまとめて折ると効率的です。
⑨ (上下入れ替え)おりすじ通りに折る
==ここから「おしゃべりなお星さま共通」==
⑩ 半分に折る(左右バランス点検)
⑪ オレンジの線と線をあわせるように下へずらし折る(左右バランス点検)
⑫ 上に開く
⑬ □にのりをつけ、もとのカタチに戻す
⑭ 前に倒して広げる
⑮ □にのりをつけ、もとのカタチに戻す
⑯ 点線でおりすじをつけ、左右バランスを点検してから □にのりをつけて折る
⑰ 中心に向かっておりすじをつけ、左右バランスを点検してから □にのりをつけて折る
⑱ おりすじをつける
⑲ 中心に向かっておりすじをつけ、左右バランスを点検してから□にのりをつけて折る
==「おしゃべりなお星さま」共通部分 ここまで==
⑳ (上下入替え)おりすじをつけ、左右バランスを点検してから□にのりをつけて折る
㉑ おりすじをつけ、左右バランスを点検してから□にのりをつけて折る
㉒ 組み立て
ぶんどきシートがなくても貼り合わせられますが、あえてシートを使いながら角度を確かめて貼ってみるのもよいでしょう。自分のクセを確認することができます。
ぶんどきシートは8枚用、10枚用をダウンロードしてお使いください。クリアファイルに入れたり、パウチをするとのりでベタベタにならずに済みます。
おしゃべりデイジー1
おしゃべりデイジー2
こんにちは!中村香代です
こんにちは、中村香代です。
このたびは、うっとりがみPLUSをご購入いただき、ありがとうございます!
あなたが目にする私の自己紹介やら実績みたいなものは、いわゆる外向きのものです。だから、ここでは改めて「普段のかよさん」のお話をしてみっか、と思いました。せっかくのご縁ですし、こんなクローズドなところで外向きの話をする必要もないし。
お茶タイムのお供にコラム的に書いてみようと思いました。なので、興味なかったらスルーしておくんなせえ〜
てことで、外ではまず言わない私のことを「意外な事実」と、かなり大げさに書いてみることにしました。飽きられるといけないから、3つくらいにしとこう笑
意外な事実1 家に折り紙を飾っていない
取材のときによく驚かれるのですが、私はふだん家に折り紙を飾っていません。メディアの方には私が「作家さん」「アーティスト」と映っているようで、「製作のアトリエ」なるものがあると思いこんでいるみたい。
のんびりと折り紙を折りながら、ゆったり暮らす人みたいな。イメージってすごいですよね。まるで真逆の暮らしなんだけど。
私の仕事は折り紙を折ることではありません。うっとりがみを楽しみたい方のために「伝える/問題解決する」ことが仕事と思っています。ブログもメルマガも折り図も展示会もみんなそう。だから「企画とディレクション」「ライティング」がほとんどです。
折っているといえば、作図のために検証などが必要なときくらい。お楽しみで折ることはまずありません(そんな時間がそもそもない)。
だから、取材となったら「ちょっと待った! 」と大慌てで作品を引っ張り出して飾り付けをするというのがいつものパターン。なので、あなたが目にしている風景というのは、ぶっちゃけて言うと、どっちかというと作り物ですね(夢を壊したらごめんね)。
飾る作品は今まで関わってくれた仲間たちが折ってくれたもので、手元におそらく300個以上はあります。撮影となったら、それを引っ張り出す感じ。
みんなが作ってくれたものだから、撮影後すぐ片付けます。日焼けを避けて長持ちさせるために。
だから、わりとフツーのデスク周りなんですねー 折り紙がない!
私は折り紙で楽しむ必要がないのです。あなたに透かし折り紙を楽しんでもらうために、あれこれやるのが私の楽しみだからね。
折り紙そのものはあまり関係がないっていうか。あなたがいるからやる。いなければ、やらない。そんな感じに近いです。
意外な事実2 経験ナシ・苦手はじまりが今の仕事
私は今、透かし折り紙の他いろんな仕事をひとりで勝手にやっています。
他にはどんなことをしているかというと、経営者さんの頭の中の言語化、広告文案化(コピーライティング)など言葉にまつわるものですね。いろんなものを引き出す過程で心理カウンセリングも行います。
不思議ですが、今やっていることは学校時代にも会社員時代にもやったことないことばかり。英語の学校を卒業語、貿易事務・営業事務をやっていたので、今やっていることとはぜんぜん関係がありません。
折り紙も含め、東京を離れ会社員をやめてから全部流れでやってきたんですよね。それらは昔やりたいと考えたことすらないものばかり。
その場で必要なことをその場で身につけて目の前のことをこなしてきたので、だいたいは「やったことない/やり方を知らない」「苦手意識が強い」がはじまりでした。
折り紙だっていまだに得意じゃないし、アートのセンスもなけりゃ、デザインの知識もない。人と話すのも得意じゃないし、場を取り仕切ったり、間違っても人前で話したりはムリだったんですけどね。
でも、それらが仕事になってるから不思議なもんです。どれをとっても専門家じゃないのに、ありがたいことですよね。
よく、「得意を伸ばそう」「好きなことにフォーカスしよう」なんていいますよね。でも、私の場合「おもしろそう!」と思ったことはだいたい途中で飽きる(笑) 不思議なことに経験ナシ・苦手はじまりのもののほうが続いています。
どういうわけか、うっとりがみは10年も続いてますしね。気分屋の私にしては驚きのロングラン。
人生どうなるかわからんもんですね。流れに乗ってみるって、おもしろいなと最近よく思います。
意外な事実3 外出があまり好きじゃない(根っからの家人)
私は神奈川の葉山に住んでいます。相模湾に面している小さな町で、御用邸と海と山のあるのんびりしたところです。
葉山に引っ越ししたのは11年ほど前。次男の体調が理由です。それまでは大阪や東京の超都会に暮らし、平日は満員電車で出社。社会人になってから16年ほどそういう生活が当たり前でした。
だけど、辞めてからというもの「もともとの私」というのがたくさん出てきたんですよね。「あら、私ってそういう人だったのね」と自分で驚くくらい。
その中のひとつが「外出が好きでない」というものでした。どうしようもないくらい疲れるんですわ〜 世に言うHSPみたいなもんですね。間違っても自分のことを敏感なんて思ったことがなかったので(体育会系の根性叩き上げ育ちなもんで)、それに気づいたときは、だいぶおもしろかった!
なので、今はめったなことで刺激の多い場所(人が多すぎる、騒がしすぎる、明るすぎる、情報が多すぎるなどなど)へ出かけなくなりました。それまでは得意の根性でやり過ごしていたんでしょうね。若さもあったでしょうし。
流れに乗って始めた仕事は基本ウェブ完結。だから、今はどこかへ出かける必要もない。これもたぶん私らしくいるための巡り合わせだったんでしょうね。
もちろんお仕事やおつきあい、遊びで出かけることはありますが、場所や相手をよく吟味するようになりました。外出をしてまで行く価値があるなら、疲れて翌日ぶっ倒れるのもセットで喜んで出かけます(休めばよいだけなので、気にしていない)。
葉山は自然が豊かで、のんびりしているので、近所をうろうろしているくらいならダメージはありません。むしろ、開放的でリラックスできるので私にはピッタリな場所。
基本的にいろんなチューニングが狂いやすいため、朝起きるのはとんでもなく遅い。午前中は頭がボーっとするから仕事はしない。ごはんを作ったり、ヨガをしたり、植物とお話をしたり、自分を整える時間に当てています。
それからやっとスイッチが入る・・・笑
家族はみんなタイプがバラバラで、それぞれ好きなようにやっていて、それで機能しているので、特に問題がないのです。
そして、家事やら仕事も含めて暮らし全体がおもしろいので、私には「趣味」の概念がありません。そのときの感覚で良さそうと思ったらやる感じ。
お花教室に行ってみたり
「かよさん、山登りに行きません?」「森で遊びませんか〜」と誘ってくれる奇特な友人と出かけたり。
という感じで、思いついたときに思いついたことをしています。
家にいるのはとても心地がよいので、「根っからの家人(いえんちゅ)じゃん?」と次男と盛り上がっています(次男も外に行かない人)。
こうやって書いてみると、すごく穏やかな人っぽく見えるんですけどね。体育会系の叩き上げ根性派というのもあって、性格はあまり温和じゃございません(*´∀`*)
おわりに
というわけで、創刊号のごあいさつとして、あまり外向きじゃない自己紹介をさせていただきました。
はっきり言うと別にどうでもいいことなんですけどね(折り紙にまったく関係ないし)。こういう背景から出てくるものが、あなたのより良い楽しみにつながっていくといいなあと思い、あえてはじめにお話してみました。
うっとりがみPLUSはおうちでのんびり楽しみたい人のために作っています。なんていうか、私の「家人」じゃないけど、おうち時間をやっぱり楽しんでほしいと思うんですよね。
うっとりがみ透かし折り紙研究部はかなりワイワイガヤガヤしていて、みんな超元気なんですが、「それに参加するのはちょっとガチすぎてムリ!」っていう方もたぶんいる。
だから、のんびり派の方にも、なんとなくゆるーく透かし折り紙を研究したり、ちょっとオタクっぽくなってみたりする場があってもいいなと思ったのです。
これからどんなペースでお届けできるかわからんのですが(月刊がいけるかどうか・・・)、やってみまーす!
いくつか考えているコーナーもありますので、だんだん増やしてまいりますね。今月はひとまずこれにてオシマイです。
最後までありがとうございました♥
追伸: 折り図の作成をしたのは出版のとき以来約1年ぶり。いやなことに気づきました。「見えねえ!!!!」
確実に視力が落ちてますわ笑 ちょっと定規の線とかが歪んでるかもしれない。ごめんなさーい!