4月うっとりがみPLUS 3作品
★ 画面での閲覧でお楽しみください。個人使用でお願いします。
NOT ALLOWED: redistribution, reproduction, reproduce
Personal use only
個人の方がおうちで楽しむために作りました。折り方の外部公開(地域でのワークショップ含む)、他の方への折り方転送、転記、印刷、スクリーンショットなどはご遠慮ください。
折った作品をSNSに投稿していただくのはOKです。その場合は「うっとりがみPLUS 4月号」など、出どころを記載していただけると嬉しいです。
最近、海外や日本でうっとりがみの出版物その他を無断で公開している方がいます。こうした残念なことがあると、私を含め研究部の仲間たちが活動を続けられなくなります。みなさまのご協力をどうぞよろしくおねがいしますm(_ _)m
★ 4月のテーマ:パーツ角度を均一にする/パーツ内の左右対称度を上げる
前回と同じテーマを続けます。
完成度を上げる第一歩として、「パーツ中心部の角度」と「パーツの左右対称度」に取り組んでいきましょう。細かい折り込みなどの技よりも、本質を構成する部分の折りですね。
そのために作品のつくりや角度なども合わせて理解していきます。
★ のり留めはしっかりと行うのがコツ
のりムラがあると、接着が不十分な箇所を折り込むときに紙がヨレてしまいます。美しい模様を出すために、均等にしっかりのりをつけましょう。
★ 質問やできあがった作品はコメント欄へ投稿することができます。
コメント欄は閲覧している方全員に公開されることをあらかじめご了承の上、お名前は必要に応じてニックネームなどに変えてくださいね。
10角形ぶんどきを使います
どの作品も正確に折れれば、パーツの貼り合わせにぶんどきはいらない作品です。が、ほとんどの人は「なぜかズレる!」とお悩みのため、念の為ぶんどきを添付します。
※ 折り図「星と雪」を持っている人は40ページのぶんどきを使ってね。
いきなりぶんどきナシでピッタリ合わせられるのは、かなりの上級者の方ですね。私もその域にまで達しておりませぬ。難しい〜
10角形ぶんどきの出番は次の2つの点検で使います。
① パーツ1つずつの角度を合わせる(72°点検)
② 貼り合わせの角度を揃える(貼り合わせ点検)
まずはこれだけ点検するだけで、最後の1枚で「きゃああああ ズレた」と絶叫することを避けられます(^^)
10角形ぶんどきは下のボタンからダウンロード&印刷をしてお使いください。クリアファイルに入れたり、パウチすると、のりでベタベタになっても拭くことができます。
※ 折り図「星と雪」P40と同じものです
ぶんどきシートも個人使用でお願いします。二次配布(誰かに渡すこと)、改変などご遠慮くださいませ。
4月号の基本形72-3の折り方
まず、10枚作品を練習台に選んだ理由をお話しておきますね。
16枚作品はゴージャスだけど、途中でめげる。そんな人のために、ちょっと枚数を減らしつつ、ゴージャス見えが叶うのが10枚。
それに、トンガリの折り練習にもピッタリなんです。
10枚作品をパーツの中心線で貼り合わせる場合、パーツの角度は72°。左右9°ずつのトンガリを折り出すんです(細っ!!)。
という感じで、枚数減らして少しハードルを下げながら上達練習しつつ、ばっちりゴージャス感も叶えてイイトコドリしちゃえ!というのが、10枚作品にした理由。
だって、時間かけてせっかく折るんだしねー
10枚作品に慣れてきたら、16枚作品など枚数が多いものにもチャレンジしやすくなりますよ。
枚数が少ない作品からレベルを上げたいな・・・というとき、10枚作品の練習は橋渡しの役を担ってくれると思っています。
なぜ、10枚作品はパーツ角度が72°になるの?
せっかくなので、完成度UPのために作品のつくりも知っておきましょう。ちょっと理屈っぽい話をしますよ〜(わかっている人は飛ばしてください)。
なぜ、10枚作品はパーツ角度が72°になるのかわかりますか?
360°÷10枚=36°
10枚を均等な角度で円形に貼り合わせる場合、36°ずつずらして貼ればOK。
となると、パーツの中心線で次のパーツを貼り合わせる場合、36°の倍の角度72°が必要ですね(72°の半分36°がのりしろ)。
ということは、
72°線は折り紙の角90°から両側9°ずつを減らせばOK。
90°-(9°x2)=72°ですね。
ここまで、大丈夫かな?
わからなくても差し支えはないけれど(^^)
完成度UPで意識したい3つのステップ
さて。理屈はこのくらいにして・・・
作品の完成度UPのために、4月号では次の3ステップを意識してみてください。
♥STEP1♥
パーツ72°の角度をしっかりキープ(71°でも73°でもズレますから)
そのために、必ずパーツの角度点検の習慣をつけてください。
この時点で角度がズレていると、最後の1枚の貼り合わせで絶叫することになります。
(点検の方法は基本形折り方の最後で図解説)
♥STEP2♥
72°点検ができたら、両側9°を左右均等に折り込めているかどうか確認してみましょう。パーツの角度が72°キープできていたとしても、折込みが右8°・左10°だったらパーツ内が左右対称ではないからです。
両側9°の折り込みは作品の中心の折り模様に影響します。
♥STEP3♥
パーツ内各所折り込みの左右対象度も上げていきましょう。パーツの左右対称度は折り模様がキレイに見えるかどうかに影響します。
パーツ内の折り模様、となりのパーツ、その次のパーツの折り模様にまで影響しますからね〜
パーツを同じように折っているつもりでも、実はかなりズレています。かなり、といっても1ミリ以下の話ですけれど。
こうしたズレがどんどん重なっていくと、最終的な貼り合わせで「なんで合わないの?」ということになってしまいます。
左右対称になっているかをチェックするのはカンタン。
それは、のり留めする前に点検する習慣をつけること。中心線で半分に折って透かせてみると、左右対称に折れているかどうかがわかります。
ぜひ、点検してみて。
ズレているのがわかったら、左右対象になるように調整してみましょう。その後にのりづけすれば、安心です。
ひとつひとつ確認するのは面倒かもしれませんが、自分のクセを知るところからまずは始めましょう。
※上級者の方はいつも通り自分のやりやすい方法で進めてくださいね。
左右対称を気軽に確認できるアイテムとして、LEDライトのトレース台があると便利です。パーツの確認だけでなく、貼り合わせのときにも便利。
サイズはA4が使いやすいと思います。また、充電式/傾斜あり・ナシ/差し込み口(コンセントではないことが多いです)などいろいろありますので、必ずご自分の責任で詳細を確認の上購入してください。
Amazonなどで2000円台〜くらいであります。
LEDトレース台がないときは、スマホのアプリを代わりに使うのもオススメ。パーツの確認くらいはできます。画面がのりでベタベタにならないように注意してね。
スマホアプリは「トレース台」で検索してみると、いくつか出てきます。iOS/Androidで多少違うかもしれませんが、だいたい似たような機能を備えています。使い勝手のよいものを選んでください。
以上、完成度を上げるときに意識したい3STEPでした。
とはいえ、3つを一度に全部クリアするのはとても大変。
なので、まずはSTEP1だけでも意識しましょう。そうすれば最後の1枚で「きゃああああ ズレた!」だけは最低限防せげます。
それができるようになってから、STEP2、3を意識するといいですね。
一度にできるようになろうとしなくていいですからね。あなたのペースに合わせ、ひとつずつで進めてくださいね(^^)
基本形72°-3の折り方 -- のりは使わない
それでは基本形を折ってみましょう。
折り方はとてもカンタンです。だからこそ、気を抜かず正確に折ってください。この正確さが均等な72°(両側9°)を作ります。そして、作品全体の完成度につながります。
① おりすじをつける
② おりすじをつける
③ 中心に向かって半分に折る
④ 水色の辺が● 印を通る位置でおりすじをつける
※ こうなります↓
※ ● の位置(折り線が交差する位置)を見つけづらい場合、③で反対側にもおりすじをつけてみて↓
4月号 マンマシリーズの折り方
マンマの糸車
Designed by Kayo Nakamura
基本形を10枚用意し、のり留めをしましょう。72°点検を忘れずに。
のり留めの位置は9°の三角折り込み部分(白の囲い部分)。のりをつけ、おりすじ通りに折ます。
① (基本形72-3からの続き)
上: 点線の位置でおりすじをつける。左右バランス点検後、□にのりをつけて折る。のりは下半分くらいまで
下:おりすじ交差点に向かって半分におりすじをつける
② 左右の角をパーツの中心線上で合う位置へ向かっておりすじをつける。左右バランス点検後、□にのりをつけて折る
③ 上に向かっておりすじをつけ、□にのりをつけて折る
パーツのできあがり
④ 貼り合わせをして仕上げる
オモテに向ける
□にのりをつけ、10角形ぶんどきの線とパーツの中心線を合わせる
パーツの中心線に合わせるように上から貼り合わせ、同じ要領で8枚をつなぐ
ぶんどきに合わせるたび、「いえーい 72° バッチリだぜ〜」とドヤ顔してくださいな!
マンマの糸車できあがり!
マンマのドイリー
おりすじをつけただけ(のりナシ)の基本形を10枚用意します。72°点検を忘れずに。
① (基本形72-3からの続き)
中心に向かって上下 点線でおりすじをつける
② 点線で外側に向かって折る。左右バランスの点検後、□にのりをつけて折る
のりづけする前に半分に折って左右バランスの点検をしてくださいね。
③ 点線でおりすじをつける
↓ こんな感じになります
④ 折り込みを開くように、くるっと裏側へ回します(のりづけするためです)
⑤ □にのりをつけ、元のカタチに戻す
⑥ □にのりをつけ、おりすじ通りに折る
⑦ 頂点をチビ四角に合わせる位置でおりすじをつけ、□にのりづけして折る
パーツのできあがり
⑧ 貼り合わせをして仕上げる
オモテに向ける
□にのりをつけ、10角形ぶんどきの線とパーツの中心線を合わせる
パーツの中心線に合わせるように上から貼り合わせ、同じ要領で8枚をつなぐ
ぶんどきに合わせるたび、「いえーい 72° バッチリだぜ〜」とドヤ顔してくださいな!
マンマのドイリーできあがり!
マンマのシュクレフィレ
基本形を10枚用意し、のりづけをしましょう。72°点検を忘れずに。
のり留めの位置は9°の三角折り込み部分(白の囲い部分)。のりをつけ、おりすじ通りに折ます。
① 中心に向かっておりすじをつける。左右バランス点検後、□にのりをつけて折る
② 点線でおりすじをつける
③ 点線でおりすじをつける。左右バランス点検後、□にのりをつけて折る
④(上下入れ替え)中心に向かって点線で折る。左右バランス確認後、□にのりをつけて折る
⑤ 点線でおりすじをつけ、□にのりをつけて折る
パーツのできあがり
⑥ パーツを貼り合わせて仕上げる
□にのりをつけ、10角形ぶんどきの線とパーツの中心線を合わせる
パーツの中心線に合わせるように上から貼り合わせ、同じ要領で8枚をつなぐ
ぶんどきに合わせるたび、「いえーい 72° バッチリだぜ〜」とドヤ顔してくださいな!
マンマのシュクレフィレできあがり!
4月号のあれこれ
うっとりがみPLUS 2024年4月号のお申し込みをありがとうございました。マンマシリーズの3作品、お楽しみいただけたでしょうか?
わりと、こってりめの折り模様です。うっとりがみの作品としては珍しい方かもしれませんね。それには理由がありまして。
最後の1枚で「ズレた!」と絶叫している人が多いと知り、それなら問題解決になる練習題材があったらどうだろうと始めたPLUS。
とはいえ、「THE 練習」だとちょっとつまんないから、「練習題材なんだけど見た目がゴージャス」のほうが折り甲斐あるかもと思ったのが、折り模様をこってりめにしてみた理由なんですね。
ピアノを習ったことのある人ならちょっとわかるかもだけど、「THE 指練」な教本ってしんどくなかったですか? 私はダメでしたね。
だから、「もー超大変なんだけど、弾けるとキレイだし達成感ある」というショパンのエチュード(練習曲)の方が断然いいんですよね。退屈しないというか。
PLUSもそんなイメージにしたいなと。ショパンみたいに難しくないですけどね。
なんかキレイだし、フンフン鼻歌まじりに折っていたら、「いつの間にか完成度あがってて、12枚とか16枚とか20枚とか24枚とか平気!」みたいになったらいいなと思って。
うっとりできる楽しみが広がるお手伝いがちょっとでもできたら嬉しいです。せっかく始めたのに、せっかく折たいと思っているのに、「なんか難しそう、大変そう」で止まってしまったら、お楽しみもそこまでだからさ〜
ということで、こってりめの折り模様なPLUS。折り模様だけでなく、枚数を10枚にしたのも「見た目ゴージャス」をいい感じに叶えてくれるなあとあらためて。
折ってもらったらわかりますが、折り込み回数がどれも少ないでしょう? 3〜4回だけ。しかも、超細かい折りもない。
でもそんなパーツを10枚にしてあげると、「なんかすごく見える」みたいになるんですね。「すごいのできた」って思えるのって大事だと思うんです(^^)
そんな感じのことを目的に作った作品です。
折り込みが3〜4回しかないので、ちょっと折り方を変えてあげれば結構遊べる基本形になると思いますよ。今回掲載していないけれど、同じ基本形のアレンジも手元にあります。ぜひ、折り込みをいじって遊んでみてくださいな。
ここで、ちょいと便利アイテムの話。
最近ではこうして目的を先に定めてから作品の設計を始めるようにしています。
今回なら「問題解決&見た目ゴージャスで楽しいを両立させる」ということで、「じゃあ、10枚組」「だったら、72°の線出しから作品設計」って感じですね。
それをラクちんにしてくれるのが円形のぶんどき。うっとりがみ透かし折り紙研究部のメンバーさんがこの存在を教えてくれたんです。これがとても便利!
折ったパーツの上からぶんどき当てると、角度が正確にわかります。「1°ズレてるな」とか(^^)
丸分度器には、私がよく使う線を鉛筆で引いてあります。今回の作品だと、パーツ角度72°、両側の折り込み9°、パーツ中心線36°ですよね。
だから、9°・36°・63°・72°のところに線あり。他には18°とか、54°とか。基本の角度をキープするのにホント便利。
これで9°&72°をカンタンにパーツ点検できれば、仕上げの貼り合わせでキレイにハマるんですよ。ドヤ顔できて気分いい〜(^^)
よかったら、使ってみてください。パーツのチェックや貼り合わせがラクだし、角度で遊ぶときも自由度が高まります。
Amazonのリンク貼っておきますから、見てみて。1000円もしないで買えます。
以上、つらつらと4月号のことを思いつきでお話しました。
あ、そうそう。今回のマンマシリーズ、作品のネーミングに研究部のりえこさんがアイデアを寄せてくれました。「糸車」とか「ドイリー」とか、ものづくりが好きなりえこさんらしいな♡ こういう発想は私にはないセンスで、嬉しいですね。りえこさん、ありがとう!
折った作品や質問があれば、ぜひコメント欄へ投稿してね。見ている方全員に公開されるので、お名前はニックネームにするなどお好きなように工夫してください。
ありがとうございました(^^)
目と折り紙の話
「最近、目がつらくて折り紙が、、、」
って、研究部や講座でよく話題になります。あなたはどうですか?
ついこないだも、研究部のお茶会(ZOOMで集まって、しゃべりながら折る月1の会)でそんな話題が出ていました。
そもそも、うっとりがみの読者さんは40代以上の方が大半。目が見えづらい人が多いかもしれませんね。そういう私も数年前まで裸眼で1.5だったのに、ガタガタと視力落ちていきまして、今は手元のときだけメガネちゃんです。
透ける折り紙は1ミリ以下のせめぎ合いがあるわけで、目と上手く付き合うって大事なことかもしれません。
そういえば、目の使い方を教えるトレーナーさん(視覚能力を上げる人)がこんなこと言っていました。
「ボクは目の使い方を教えるんですけど、大前提として、両目の視力を均等にするのは必須なんですよね。だから、今の目に合ったメガネやコンタクトが大事。なのに、みんな何年もほったらかしになっていて、目に合わないものを使っている人がすごく多い。とりあえず見える、じゃよくないんですよ。そういう人って結構な困りごとが起きているんだけど、それに気づいてないんですよね。」
なぜ目に合ったものに整えなくちゃいけないかと言うと、左右差があると遠近や立体感がつかみにくくなるからだそうです。
それで運動(怪我や事故にもつながる)や学習能力が変わるんだそうです。要するに情報処理とその対応(身体で正確に反応する)に難が出るってことらしい。
眼って、眼で見ているわけじゃなくて、左右の眼それぞれから入ってきた情報を脳で再構築しているようです。
だから、左右がアンバランスだと入ってくる情報が少なかったり、間違っていたりする。そんな欠落した情報をもとに脳で再構築するもんだから、実際とギャップが出るんだそう。
たとえば、階段を下りるのがなんかコワイとか、飛んでくるボールが思ったよりずっと速くて避けられなかったとか、気づかずに転んでしまうとか、車の運転でドキっとすることが増えるとか、セミナーや会議、プレゼンなんかの内容の把握がうまくできないみたいなことが起こるんですって。
だから、まずは両目を可能な限り均等に揃えてあげるのが前提で。その上で目の使い方を覚えるのも両方セットで能力(運動/学習)が向上するんだと言っていました。
というわけで、そこまでの視覚訓練をしないでも、まずはメガネやコンタクトがきちんと合っているのかは、折り紙をする上でも結構大事かもしれません。
目に合ったものを使うということは、がんばって見ずに済むので、ストレスが圧倒的に減るんだそうですよ。
それによく見えるから、折り紙の角や線を合わせやすくなるはずです。
「老眼かもしれないと思って、でも『老眼』って響きがイヤでどうにか自力でがんばって見ようとする人がいるんですけど、無駄な抵抗だし、目にはストレスなんですよね」ということらしいです。
ええ、そうですよ。そうやって私もしばらく抵抗してたんですよ。でもね、あるとき、100人くらい集まる会で司会やってて、名簿のお名前を読み間違えてしまったときに、諦めました。ああ、もう読み間違えるなんて失礼すぎると思って。
メガネを作ったら、「そうそう、こんな風にみえてたはずよ!」なんて世界が蘇った感がありましたけど。
それから3年がたったみたいです。最近ハガキが届き、「フレーム、レンズ交換でも3年以内なら3000円の負担のみ!」と書かれていました。ああ、そろそろ出頭するかあ・・・ちょっと見えづらい気もするしなと思っている今日この頃です。
もし、メガネやコンタクトしている方いたら、目のためにも折り紙のためにも、ちょっとメンテしてあげてくださいな。
ラクに見えるし、仕上がりもキレイになるかもしれないから。
研究部や講座のご参加の方から「87歳の母が折りました」「92歳の祖母と一緒に折りました」というお話を聞かせてもらっていて、かっこいいなと思うんです。
私もその頃に折れたらいいなあ。大先輩のように、「折り紙楽しい〜」と言えたらステキですものね。
やっぱりメガネ屋さんへGOですな!
講師養成講座を終えて
うっとりがみワークショップ講師養成講座 第1期を2月末に終え、うっとりがみ発の講師さんが14名誕生しました。
11回(11ヶ月)の講座だったんですよ。ちまたの講座と比べると長め。よく最後までみなさん続けてくださったなと思います。
みんな仕事や家事、育児、介護などなどいろいろ忙しい。だからこそ、長めの講座にしたんですね。1ヶ月に確保する時間を数時間でよいように。そうすると、ムリのないペースで最後までたどりつくことができます。
また、この講座は「知識、技術」はもちろんのことながら、かなり「あり方」重視です。そのため、心理学寄りのアプローチを多用しています。それは「実践で行動に移す、継続する」に踏み切ってもらいたいからです。
やり方だけ学んでも、心の準備(自信)ができてないと結局学んだままになるんです。
心の進み具合って、頭(思考)で考えるよりも時間がかかります。少しずつメンタルを育てていくのにある程度の時間が必要なんですね。それもあって、11回と長めの設定でした。
結果、11回にしてよかったなと思っています。心理学寄りのアプローチなので、折り紙に関係ない宿題が出ることもありました。自分と向き合うことを余儀なくされます。
また、11回もみんなで集まってシェアするので、いろんな感じ方、悩み、成長を知ることができ、視野が広がっていったようです。もちろんワークショップ実践もできました!
受講後の感想で、「知らない自分に出会えた」という声を何人かの方からいただきました。もともと自分が持っている良さに自分が気づけた感じですね。ステキ。
こんな感じになれると、自分が大切にしたいことを透かし折り紙を通じてどんどん自由に表現できるようになっていきます(折り紙に関係ないことでも、やりやすくなっていきます)。
それこそが、もっとも周りに喜びを与えられるハイパフォーマンス状態。人から見て評価されるハイパフォーマンスじゃなくて、自分視点のハイパフォーマンスです。自分らしさという言葉に置き換えてもいいかもしれませんね。
「私は私で大丈夫」「ワクワクする〜」って感じてもらえれば、オールOK。修了生の方それぞれ違った受け止め方で「私らしさ」を得られたようです。
みなさん忙しい中、時間のやりくりや家族への説得などいろいろ奔走されていました。また、仲間への共有を惜しまず、みんなでよい学びの場を作り出してくれました。そうした取り組みひとつひとつが、「講師」へのコミットメントへつながっていったようです。
これから、それぞれのワクワクを燃料に、周りの方へ喜びや楽しさを伝えていけるでしょう。
この1年、受講生のみなさんから、私はたくさんのことを学ばせていただきました。第1期のみなさん、ありがとうございました。
いつだって、いくつになったって、人は変われる。そう信じてきましたが、第1期のみなさんがそれを証明してくれました。
そして、第2期は19名でのスタート。また新たな出会いと学びが始まり、ワクワクです。継続生さんが5名いるので、この方々は別枠のコーチングプログラムで「自分のやりたいことをカタチにしていく(ワークショップに関係なくてもOK)」という新たなチャレンジが始まります。
すてきな受講生のみなさんとご一緒できて、私は幸せです(^^)
きみどりの桜のこと
桜の季節がやってきましたね。
ちらほら開花が始まっていて、これからが楽しみです。この感じだと、入園・入学には桜と一緒に記念撮影できるかもしれませんね!
何かと桜な話題の季節、私が月1通っているお花教室でも、テーマは漏れなく桜でした。
お花屋さんが4種類の桜を準備してくれていて。その中に「きみどり色の桜」があったんです。
ご存知でした? 「御衣黄桜(ギョイコウ)」って言うんですって。
「貴族のお召し物のような色」という意味らしくて。すごくステキだなと思って、テンション上がりました。
教室のときは、まだツボミで咲いてなかったので、咲くのが楽しみ〜って待っていたんですね。
でも、残念ながら、御衣黄桜だけ開花しないまま枯れてしまいました(泣)
なんでだよう〜
他の桜は満開なのに〜
というわけで、近所に1本だけ御衣黄桜があるという情報を入手したので、その開花を楽しみに待っているところです。見れるといいな。
いろんな桜を楽しめるのもこの時期だけ。みなさんもどうぞ楽しいお出かけを。
【今回使った桜】
御衣黄桜/和歌山牡丹/彼岸桜/吉野桜
編集後記
うっとりがみPLUS 半年ぶりになっちゃいましたが、ありがとうございました! 次はいつになるのかわかりませんが、気が向いたタイミングでまたお届けできればいいです(^^)
それにしても、最近はスマホやAIの進化で素人でも格段にキレイな写真を撮れたり、作図が少しだけどラクにできるようになってきました。ありがたいですねえ。
うっとりがみが始まった10年前に苦労していたことが、指一本、秒で解決するなんてスゴイ。技術革新に感謝です。
とはいえ、クリエイティブ系業界はPC仕事。目がなかなかねえ、、、10年で技術革新が進んだとはいえ、目は後退中。休み休みですなあ。でもまあ、技術革新で休めるようになったと思えば、やっぱりありがたいですね。
ではまた、次号にて。
春のお花と風を心地よく楽しんでください。
うっとりがみ 中村香代